ポッドキャストの収録・編集・配信環境 2021年3月版

2021年3月15日 Kazuyuki Motoyama / @kudakurage

ポッドキャスト(resize.fm)の収録・編集・配信環境 2021年3月版

こんにちは、Spinnersの元山(@kudakurage)です。

11月末に出口くん(@dex1t)ととんかつを食べに行って、もっと気楽なアウトプットを増やしたいという話をしてから、翌日には収録をして、編集して、サイトを作り、1週間以内には配信するという割とスピーディに「Done is better than perfect」精神で始めたポッドキャスト「resize.fm」。

もともとやってみようと出口くんに声をかけた理由はいくつかあるのですが、

という感じで、基本的にはインプットとアウトプット(学びと披露)の機会を増やしたいという自分たちのためというのが一番の動機でやっています。

最初の頃こそ、収録機材が整っていなかったり、編集に慣れていないのでほとんど録って出しだったりと、かなり荒削りなところもありました。(今聞くとよくこれで出したなーって思ってしまうDone is betterぶり)

しかしそれも想定通りで、回を重ねるたびにちょっとづつ改善し、今ではかなり安定した品質で配信できるようになってきたので、記録のためにも現在の収録・編集環境について残しておこうと思います。

収録機材(デバイス)

SHURE SM7B, Steinberg UR24Cなどの収録機材 UR24Cの上にのってるのはゲーム配信用のキャプチャーボード「AVerMeda Live Gamer BOLT」で高いけどオススメ

マイクは基本的にダイナミックマイクのほうが良いなと思っています。コンデンサーマイクも持っていて使っていたりしますが、コンデンサーマイクは割と離れていても音を拾ってくれて楽なぶん、環境音も結構拾ってしまうのでノイズの処理とかも丁寧にする必要があるので。やっぱり音質を求めたらダイナミックマイクが良いなという感じ。

最初はaudio-technica ATR1300xを使っていて、仕様としてはこちらのほうが環境音を拾わない感じ。とは言え今はSHURE SM7Bを使っていてこれは単純にこっちの方が圧倒的に価格が高いので、そのサンクコスト的なところで使っているところはありそう。どちらも良い。

マイクアームも色々試しましたが、今メインで使っているのはRODE PSA1Blue Microphones Compassで個人的にはRODE PSA1の方が好きかも。Blueのやつは見た目としてもシンプルで良いのだけど、マイクアームを支えるためのバネの調整がちょっと難しい感じで、微妙にマイクの位置を調整したいときに上手くできないことがあったりする。 その点、RODE PSA1はいい感じで、rebuild.fmのmiyagawaさんも使っていた気がする。

ショックマウント(Blue Microphones Radius III)も一応つけていたりするけど、そんなに必要になることはないかも。なのでなくても全然良い。

オーディオインターフェイスはSteinberg UR24Cで、USB-CでMacと直でつないで電源供給&データのやり取りができるので便利(USB-CなのでiPadとかも直でつなげられる)。入力も2つあって出力も充実しているので非常に便利。

ヘッドホンはHyperX Cloud Revolver Sでゲーミング・ヘッドセットとして使っているものを大体いつも使っている。ヘッドセットについているノイズキャンセリングマイクは取り外して使うこともできるし、個人的には頭頂部分を抑えるところの機構が優しい感じなので非常に気に入っている。耳周りを完全に覆う感じで、ふかふか具合も個人的には好きで、付属のUSB接続式のリモコンでドルビーサラウンド7.1オーディオでも楽しめる。

ちなみに最初はほぼマイクがあるくらいで、徐々に買って整えていったという感じでした。

収録環境と構成(ソフトウェア)

基本的にはシンプルな構成でやっていますが最近はClubhouseで公開収録もしているので、その場合の構成についても紹介します。

通常の収録環境

Podcast収録環境(ソフトウェア)

レコーディングやオーディオ周りの取り回しなどはすべてAudio Hijackでやっています。入出力を自由にいじれるので非常に便利ではあるが、個人的にはインターフェイスがもうちょっとという感じ。コンポーネントを置いていくと自動でつながっていくので楽といえば楽だけど、置き方によっては思ったようにつながってくれないので、手動でつなげられるようにしてほしい…。

Audio Hijack上でiZotope RX7のノイズフィルターを入れていて、基本的にはこれを入れるだけでかなりクリアな音になる。一時期いろいろとノイズフィルターなどを入れていたこともあったけれど、その分処理が走るのでどうしてもレスポンス(発声してから実際に出力されるまで)が遅くなってしまって、オンラインベースの収録環境ではいろいろと不都合なので、レスポンス重視で極力フィルターなどは入れないようにしている。

今だとRX8がリリースされていて、RX Elementsなら割と手頃な価格で買える上に、RX7のときもしょっちゅうセールで安くなることがあったので、時々見てセールを狙って買うと良いかもしれません。

ポッドキャストを始めたのが既にコロナ禍でオンラインでの収録が前提だったので、2人で話すためのVideoChatツールとしてDiscordを使用しています。一番遅延が少ない印象だったのと、画面共有や普段のやり取りのしやすさも含めて一番良いかなと思ってます。

収録時はカメラをオンにして話しているけれど、これは顔を見ながら話したほうがお互いの呼吸が読みやすいのでそうしている。話し手は画面を共有して、言葉だけではなかなか伝えづらい部分はお互いにそれを見ながら話すことで話しやすくしている。

Clubhouseを使った公開収録環境

公開収録は別にYoutubeなど他でもできるんですが、単純にClubhouseはDiscordよりも遅延が少なくより会話がスムーズにできる(編集時のズレの修正の手間も少し省ける)という理由で、未だに公開収録の場として使っていたりします。 つまりClubhouseへの音声入力は、どちらか一方で取りまとめたものをClubhouseに入力しているのではなくて、それぞれがClubhouseに音声入力をしているというスタイルにしています。

しかし、前述したように画面共有などもしているので結局Discordは併用していて、DiscordはミュートにしつつClubhouseで話してそれぞれのローカルで録音するという、ちょっとめんどくさいことをしているところもあります。

私の場合は、マイクで録った音声をAudio Hijack上でフィルタリングした上で、レコーディング、Discord、Clubhouseにそれぞれ入力していて、Clubhouse側の音もオーディオインターフェイスを通じてAudio Hijack上で自分のヘッドホンで聞けるようにミキシングしています。

iPhoneへのマイク入力と出力は、Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ3.5mm オーディオ分配ケーブルを使ってまずは入力と出力を分けています。 その上で出力の方は3.5mm to xlrケーブルを使ってオーディオインターフェイスに入力していて、マイク入力の方にはオーディオインターフェイスのヘッドホンジャックから抵抗入3.5mmオーディオケーブルで接続しています。

注意点としては、通常ヘッドホンジャックとマイク入力ではインピーダンス・レベル(出力レベルみたいなもの)が違うので、通常のオーディオケーブルを使うと上手くいかないどころか最悪機器が故障する可能性もあるので、抵抗入りのオーディオケーブルを使用するところですね。

Clubhouseで公開収録するときの機材構成 Clubhouseで公開収録するときの機材構成

これでiPhoneの入力と出力をオーディオインターフェイス&Audio Hijackでコントロールできるようになるので、iPhoneへの入力にBGMやSEを入れるというのも簡単にできる感じです。

Clubhouseで公開収録するときの収録環境(ソフトウェア) Clubhouseで公開収録するときの収録環境(ソフトウェア)

ちなみに出口くんの方はもっと簡単な構成でやっていて、マイクで録った音声をiPhoneに入れるようなことはせずに、マイクで収録音源を録りつつAirPodsなどをiPhoneに接続しClubhouse上で話すという感じでやっています。この場合、良いマイクを使った質の高い音声をClubhouse側に流すことはできませんが、全体の構成としては非常にシンプルですし、正直これで十分だと思います。

編集・配信環境

基本的にはAdobe Auditionで編集していて、一応YouTubeでも配信しているので、画像をくっつけただけの動画も作っています。なのでPremierは要素並べて書き出してるくらいの使い方です。

Audition上ではノイズ除去などもしていますが、現状は必要最低限にしています。 最初は出口くんの収録環境が簡易的だったこともあり、わりとゴリゴリとフィルターをかけたりしていました。現状は自分と同レベルくらいの機材を使っていたりするので、そもそもの音質が良いということもあり、どうしても気になった場合のときだけノイズリダクションをかけたりしています。(必要以上にノイズリダクションすると変になることもあるので)

出口くんはSHURE MV7を使って収録していて、こちらもダイナミックマイクですが割と環境音を拾いがちのセッティングになっているので、盛り上がったときなど著しく音量が大きくなる事があるので、ハードリミッターをかけて出力レベルをある程度ならしています。 その上で、-3dBにノーマライズをして自分と出口くんの出力を合わせています。

自分の手元では出口くんの音声と自分の音声をミックスしたものも収録しているので、それを使ってタイミングを合わせています。それでもやっぱり多少の遅延でタイミングがおかしな部分があるので、頷きの位置を調整したり、変な間をカットしたりしています。 キーボードの打鍵音など気になるところは範囲指定で無音にしたり、カットしたりして調整。 declickerやdeclipperもやったりしたこともありますが、最近はあまり気になることがないので使っていない気がする。 (一時期、収録環境がイマイチで音割れしがちだったときにはDeclipperで結構修正しました。)

配信はAnchorを使っていて、YouTube以外のポッドキャストメディアにはいっぺんに配信できるので便利。最初の頃はAppleやGoogleのポッドキャストへの反映が遅かったですが、何度目からかすぐに反映されるようになりました。 今はスケジュール配信をしているのですが、その場合公開されるまでURLがわからないので若干困る部分もありますね。WebサイトにShownoteを書いていて、そこにAnchorのプレイヤーを埋め込んでいるので、必ずAnchorの配信が終わったにWebサイトを修正して公開する必要があるので。

おわり

正直、編集に関してはまだまだ勉強中なところがあるので、もっといい方法をいろいろ知りたいなぁという感じです。 あとは今後対面収録することもあるかもしれないので、それ用のセッティングについてもいろいろ知りたいですし、調べておこうと思っています。

Kazuyuki Motoyama
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